鎌倉刀剣会
2024.11.24 本覚寺 本部荒川講師 本部の指導により個銘は伏せます
1号 刀 太刀姿 細身 直刃に乱れ映りあり
古一文字、長船なら小互の目 雲類→とがり刃 素直に見ればいい
2号 刀 ハチの目互の目
地金きれい→大阪か肥前 大阪なら焼きだしあり、ハモンもとうらん風
3号 刀 特徴的な△屋根がならぶ 三本杉が完成するのは後代
4号 刀 反り少なく大切っ先→慶長新刀 薩摩の入札も散見 個銘はむつかしい
5号 寸延び短刀 三峰 彫あり 典型的な相州伝
最初は末相州にみたが末なら1尺5寸ぐらいに延びる
2024.10.27 本覚寺 会員持ち寄り
1号 備前祐定 清光風のハモン 映りなし、末古刀は先がすこし返る
2号 正長
3号 兼基(関) 映りあり、備前にしかみえない 地蔵帽子、とがり刃
4号 備前守行(小反り)
5号 (山浦)真雄
小沢刀匠の裸焼き入れ作品
2024.8.25 本覚寺 中原講師
1.月山(明治) 先の焼き刃が広いのは新しい
2.一平安代 1尺3寸の短刀 薩摩新刀は短い 焼き刃匂い広い
3.そぼろ助広 丁子刃は匂い出来
4.横山祐定(江戸時代) 丁子の焼きだしあり
5.堀井(大正)丁子
2024.7.26 本覚寺 萩野講師
1.近景 映りあり
2.祐定 刃中はたらきない
3.安信
4.三原正久 先反り→末古刀 木目→三原
5.天龍寺正隆 大阪焼きだし こぶし、丁子に二つ足をいれる
2024.6.6 本覚寺 萩野講師
1.末関 兼得
2.二代信高
3.加州兼道
4.元平
5.加州兼重
2024.5.26 本部釘屋講師
1号 古風な太刀、古備前と地方刀工の差を考える(地金の色、大肌、焼き落し)
2号 長寸の太刀、先反りがあり乱れ映り
3号 身幅のある脇差で新々刀にみえる 地肌流れるのが特徴
4号 初見で清光にみるが、帽子の返りが違う(上記写真)
5号 初見で綱広にみるが、帽子の返りや沸の状態が異なる
本年度から本部鑑定刀は固名を書かないことになりました
2024.4.28 中原講師 本覚寺
1.短刀 (左)安吉
2.脇差 備州康光 応永二十四年二月日
3.刀 備前国住長船清光作 永禄六年二月日
4.刀 備州長船康光
5.刀 備前国住長船与三左衛門掾祐定作 享禄三年二月吉日
今月は備前もので統一したとのことです
2024.3.24 中原講師
1.備前長船是光 室町後期 諸刃 本刃と峰側の刃がそろうのが名品
2.鬼塚吉國 肥前刀 帯状の匂い口→肥前
3.上野守吉国(京都吉道)
4.肥後守金高(関)片切刃 出羽大掾国路に作風似る
5.平安城石道右近正俊 映りあり 京都石堂派
2024.2.25萩野講師
1.長州住顕国(アキクニ)応永ころ
細直刃なので仁王、三原に見える
2.勝光
カニの爪が特徴 映りあり
3.広賀(綱広系)天文、天正ごろ
4.加州金沢住人兼巻作
5.直胤
丁子の模様がそろわない
小山宗次はそろう
2024.1.28 本部荒川講師
本部の依頼により今月からは「刀銘は記載しないこと」になりました
1.映りのあるチケイから長光と入札、丁子、互の目が規則正しいのは時代が下がるとの指摘
2.箱型のハモンから盛光と入札 否 とがった刃文は備前にはない 関なら地肌が流れる
3.反りのない姿(維新刀)帽子はきかける 南紀なら地肌流れる
4.南北朝姿の短刀 直刃 映りあり 重ね薄い→長谷部も考えられる
5.きれいな地金の短刀 来写し、直刃 三峰 映りなし 難問
2023.10.22 高橋副支部長
1.肥前国藤原吉包 明治二年八月日
2.備中国水田住国重
3.井上真改 菊紋延宝九年八月日
4.濃州関住兼宿作 天文十年六月日
5.金象嵌名 義景
初心者講習会
備中国荏原住国重作 大永六年八月吉日
1. 新々刀期の肥前刀
地鉄細かく詰み、帯状の匂口であること、長さ姿を鑑み新刀以降の肥前刀とみる。
今回の時代の極めどころは、帽子の返り先の匂口が他の箇所に比べ極端に締っていること、
帽子の返り先の匂口が締っているのは、研ぎ減りが少ないと考えられる。
其れ以外に新々刀と思われるところは余り無いので、
今回は、新々刀期の肥前刀諸工への入札、または
新刀期であれば、地鉄が少し堅い印象があるので、三代陸奥守忠吉の入札でも良いとのこと。
2.新刀期の水田 と 初心者講習会鑑定刀 の古水田
古刀期の水田は匂口締る備前物に似た作風だが
新刀期の水田は沸が強く大乱が多く、古刀期水田と新刀期水田の作風が違うことを知ってほしい。
2.刀の刀期の水田 と 3号刀の井上真改
どちらも同じ新刀期で沸の深い湾れ調大乱
・新刀期水田は沸が強く荒沸が付き、棟焼あるものも多い
・井上真改は細かい沸粒が厚く付き(匂口深く)さらに荒沸が散っている
二振り共に匂口深い大乱にみえても
比べることにより、匂口の冴えや深さ厚さの違いがわかる。
4.刀 末関
先反り強く、帽子深め
鎬地柾目強く、広直刃調小互の目交じり
片面に1箇所大きめの互の目が1つ有ることから
末古刀の関モノとみる。
長銘および裏年紀があり、注文打と考えられる。
5.刀 南北朝の備前もの
造込、ハッキリした乱れ映り、匂口などから南北朝期の備前ものとみる。
丁字乱に肩落互の目鋸刃交り逆心有り
所々荒沸がつく等、長船本流ではないと考え
入札するなら、兼光傍系か大宮辺りが妥当とのこと。
2023.9.24 中原講師
1.宗光 短刀6寸→室町中期 8寸→鎌倉時代 7寸→新刀
2.康光 1尺4寸 平造り→応永備前 細身 棒映りあり
3.固山宗次 1尺4寸 応永備前本造り写し
4.鑑盛(平高田)はきかけ帽子、表裏違うハモン→本場ではない
5.4代忠吉 足が途中できれる→肥前か大阪(焼きだしあり)
匂いに沸まじる→江戸中期以降
2023年8月27日 中原講師
1. 肥前国忠吉
2. 相州住廣正同文
3. 越後守藤原国儔
4. 因州住濱部壽實
5.豊州高田住藤原行長 慶長五年二月日
2023年7月23日 保存会荻野講師
1.大阪住月山貞勝謹作(花押)
2.丹波守吉道
3.備州長船則光作
4.備前介藤原宗次
5.越中守藤原高平
2023年6月25日 保存会荻野講師
1.備州長船次光
2.横山上野大掾藤原祐定
3.大和守吉道
4.広次
5.備前介宗次
2023.5.28 本部大井講師
1.太刀国綱(古備前)
丁子、大肌、映りあり、ふさった形はこの時代の特徴 古伯耆はさらに肌立つ
2.刀 遠江守兼広
新々刀を思わせる体配で備前伝写し風の刃を焼く 両チリの樋→肥前を推測
3.短刀 之定 粟田口写し 直刃 しらけ映りあり
4.刀 無名(長船兼光) 切っ先大きく南北朝時代とみられる
5.刀 津田越前守助広 典型的なとうらん刃
2023.4.25 中原講師
1.次郎太郎直勝
2.兼〇
3.備州国住長船右亮藤原勝光、右京進宗光、右衛門尉法光作之
4.備州長船祐光
5.肥前国住近江大掾藤原忠廣
2023.3.26 中原講師
1.短刀 堀井秀明
2.脇差 城慶子正明 錆びやつきにくいところ 薬品だとつく
3.脇差 祐永
4.脇差 肥前兼広
銘:遠江守藤原兼廣
刀 鎬造り 二尺二寸程度 身幅反り重ね尋常、中切先ややつまる
丁子刃 沸出来 丁子が数個まとまったものがひと固まりになり、それがいくつか繰り返すような刃文
丁子の頭にヘラ影のような刃文が入る
帽子小丸に返る
板目肌 良く詰んだいい地鉄